米国の分断は日本社会にも訪れるか?飲食業界人が賢く歩む道

米国の分断は日本社会にも訪れるか?飲食業界人が賢く歩む道

米国の分断は日本社会にも訪れるか?飲食業界人が賢く歩む道

今回はマイケル・サンデルの実力も運のうち~能力主義は正義か?から米国の分断が日本社会にどのように影響し、飲食業界人は何を考えるべきかを考察致します。

まず最初に『実力も運のうち~能力主義は正義か?』を読んだことのない方に簡単にこの書籍について紹介したいと思います。

本書は社会に非常に大きな波紋を拡げました。
しかし、非常に内容が難しくこの書籍が理解できる人と理解できない人にも分断を起こしましたw

現在、『金融オンチ』や『財務省のイヌ』と言われる岸田総理による金融所得課税引き上げもココに書かれているロジックの誤読だと見ることもできます。

いつ発売されたのか?

2021年4月に早川書房から発売されました。

この書籍を要約すると?

「ハーバード白熱教室」で知られるマイケル・サンデル教授が、掲げているテーマは「能力」です。

能力主義(メリトクラシー)に焦点を当てながら、不平等が容認される格差社会がいかに生み出され、人々の憤懣がトランプ大統領をいかに誕生させたのかをひも解きます。

トマピケティのように金持ちに課税強化することで解決できると言っている訳でなく、成功者を成功者のヒエラルキーの頂点に閉じこめず、レベルの違う交流チャンネルを社会にいくつも仕掛けとして作り運用していくことが肝要だと言います。

さて、本書が示す米国の分断が、日本社会に起きるのでしょうか?

N
筆者は甚だ疑問です。

このようなセンセーショナルなタイトルが出ると自分の頭でよくよく咀嚼するべきです。

サンデル教授は、米国の白人男性のワーキングクラスが世界で唯一寿命が縮んでいることを挙げ、大卒と非大卒に分断が起き、非大卒で社会の外側にドロップアウトしてしまった人々がドラッグ、アルコール、自死によって世界的な長寿トレンドから乖離してしまっていると言います。

リベラルな社会というのは、本来人種、民族、国籍、性別、性的嗜好などの属性で個人を評価してはならないとされている。
しかし、そうは言っても組織を機能させようとすれば採用や昇進で給料を上げるなどして何らかの評価が必要です。

この難問を解決したのが『能力主義(メリトクラシー)』で学歴、経歴、資格は本人の意志で変えられない属性ではなく、教育や努力によって向上できると信じられ、現在の人工国家である米国では欧州や日本よりも『能力主義(メリトクラシー)』による新たな階級社会が顕著化し、キャリアと非キャリアによる分断が明確に起きたと言っています。

ココで更に難問があります!

果たして、教育や努力による機会の平等が結果の平等に結びつくのか?

ココにも米国ならではの問題があります。

アメリカならではの問題

成功するために必要なものは努力と思っている米国人は8割弱

欧州ではまじめな国民性のドイツで5割、フランスでは2割強しか努力で報われると思っていないのです。

よーするに、

世界のスタンダードは成功は運しだいということ。

サンデル教授はこれこそが社会保障が米国は手薄な根拠だと述べています。

欧州では成功は運しだいなのだから、運悪く成功に至らなかった人もしっかり社会保証を受け、その後の人生を十分に生きられる手厚さに社会保障が整備されているのに対して、米国は社会保障を手厚くしたら努力をしない文化になり、結果多くの成功を掴めないと考えて社会保障を手厚くしないと言います。

努力は結果に結びつくでしょうか?

運要素が強く、地頭の良さ、DNAなど先天的な要素の方が大事

努力は報われないという残酷な結果が出ているそうです。

更にサンデル教授は興味深いコトを言っています。

高学歴の人々は人種差別、女性差別、LGBT性差別にはとても敏感で、差別しないリベラルな人だと思っている。

と、同時に低学歴な人々は人種差別、女性差別、LGBT性差別を平気でするような人々と思い込んでいる。

だからトランプが米国大統領として当選した時に、

『南部の低学歴の田舎者はトランプが女性差別主義者だということをスルーしてしまうんだ。』と激しく罵った。

しかし、人種差別、女性差別、LGBT性差別を憎んでいる敏感な人ほど、労働者、貧困者、デブ、ブサイク、低学歴な人たちを差別していると言います。

※LGBT性差別とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、それぞれの英語の頭文字からとったセクシャルマイノリティの総称です。

よーするに、

『能力主義者は努力で解決できると思っているから。

そして、機会の平等によってデキた差は努力の差であり、ひいては現在値の高低差であり、尊厳の高さとなり更なる差別を生み出しているらしいです。

確かに、能力主義とは知識社会としての一面もあり、知識を身にまとった一部の人々が用いられ、知識の乏しい人は望まれた要件を満たせない社会になってきています。
この一点に注目すれば、日本においても分断が深刻化しているとも言えます。

■日本人の平均勉強時間を6分間。
■年収1千万円を超える高収入者が労働者の7%。
■5%のトップ社員は他社員の20倍の本(48.2冊)を年間に読んでいる。

と信用できるデータでも示されています。

これらのデータから見れば、

努力さえ続ければ、知識社会では一定数の結果が出ることが理解できるはずなのに、努力を継続的に続けられない先天的な要素などもあることが推察されます。

そー言えば、堀江貴文さんは

文字を読んで意味を正確に理解できる日本人は全体の2割

って公言しています。

あながち間違っていない気もしますね。

よーするに、

能力が高い、もしくは成功者は先天的に優れた人々が継続的に努力を継続した結果で、先天的な才能が生まれながらに備わっていなければ能力も凡庸で成功者には望んでも努力を重ねても達しないということになります。

サンデル教授が結論づけている内容はどんな啓発本を読んでも啓発されない内容になっていますw

だって、努力に何の意味もなく、結果は当然の結果に過ぎないのだからw

日本社会も分断が深刻とした場合、飲食人が行うべき思考

日本は韓国、ハンガリーに次ぐ自殺大国です。
毎年TVで見る東京マラソン参加者が約4万人。

あの参加者の半数の人がこの国で毎年自死を選んでいます。

これほど多くの人が自死を選んでしまうのは何故でしょうか?

筆者は、他人と比較する生き方を推奨しません。

他人の懐具合を見ようとしても正確に見えないのです。

他人の心の奥を覗くこともできません。

旧知の友人も様々な事情で理解不能になってしまいます。

他人と比較したり、他人に依存したりする生き方は非常に息苦しい人生を形成します。

自分の能力や限界は生まれながらに決まっているのですから。

 

そこで、

アール・ドゥ・ヴィーヴル(Art de vivre)です。

 

勿論、自分の能力の限界は知るために足掻く時期は必要だと思っています。

足掻いた結果、おもうような成果物を手に入れれないようならば諦めて別の価値観を手に入れるべきなのです。

こーいうと、

幼少期、学生時代に既に限界値なんて推し量れるよw

って意見も出てきますが、なかなか諦められないのも人間の特徴です。

諦めが早すぎるのはチャンスロスになる可能性もあります。。

フランスの生活術。
人生は砂を掴むようなもの。人同士は本質的な理解なんてできないのだから日常を演劇化し家具や日用品に凝り、他人に左右されない生き方を表す言葉です。

努力とは、

RBR合同会社

目次 1 飲食店で働きはじめたばかりのアナタに。10年先も稼げる人になるためのコツ!2 働きはじめたばかりの頃はすべてを…

飲食業界では、上記記事に書き記したようなことを言います。

期間も3年と割と手軽です。

そして、試して報われないのならば出世をスッパリ諦める生き方を模索する。

これって割り切りハッキリしていて気持ちいいじゃないですか?

日本を国際的に見ても、

社会インフラが米国と違って充実しています。

国民皆保険、生活保護、破産制度などです。

鉄道、道路、パスポート、通貨、文化など日本で生まれたことだけで運がいい。

今の時代ってある意味で残酷な時代だからこそ、飲食店みたいな労働集約型の職場って世間が思うイメージより心が軽くなる職場だって思いませんか?

 

■能力主義(メリトクラシー)が割と効いていない。
■低能力でも低知識でも割と生きていける。
■人を割と大事にする。

 

人が集まらなければ、事業自体が維持できなくなってドンドンなくなっていくでしょう。

未来は職を失った他業種の人々が押し寄せる産業の一つが飲食業。

飲食業界で働く人たちは、もっと自分の仕事に誇りを持ちましょうよ!
日本のサービス業は世界に誇れる立派な文化です。

会社の旗じゃなく、自分の自分らしい旗ふって。

米国の分断は日本社会にも訪れるか?飲食業界人が賢く歩む道
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