マネジメントをする側になりたければ『すぐにやる』は一番大切なスキル。
部下を持つ人は皆さん不思議だと感じる経験に、
何故具体的に指示をしたにも関わらず、出世願望がある人であっても『すぐにやる』事が出来ないのか?
と思われる経験がないだろうか?
僕の経験上、出世願望があるなしに関わらず仕事の大切なスキルが成熟していない人は往々にして『すぐにやる』スキルを身につけていない。
『すぐにやる』事さえ意識していれば、過去に得をした経験の1つや2つくらいありそうなものなのだが。。。
例えば、1週間の期日を与えられた仕事があったとしましょう。
仕事を受けてからすぐに手をつけて翌日に上司に与えられた仕事の確認を求めた部下と1週間の期日ギリギリに上司に確認を求めた部下とどちらの部下を上司は評価するのだろうか?
翌日に確認を求めた部下の提出物は6割の出来栄えだったとしてもまだ多くの時間がある為、残りの4割の手直しを支持する事で解決出来る。
勿論、少しでも余裕を持ってこの部下が行動してくれれば、こんな半端な仕事をせずに済んだのだから、上司は内心では物凄くお怒りだろう。
もう随分前から、時間が一番大切であり、時間は命そのものであり、時間を支配する者がゲームを支配する事を知った我々現代人が、この一番大切であるはずのスキル『すぐにやる』を軽んずるのだろうか?
今仕事が出来ないと、ビジネスシーンで言われる人はみんなコレが出来ない。
すぐにやれないのである。
では、『すぐにやる』だけで仕事が出来ないレッテルを不本意に貼られないのに、仕事が出来ない人は何故『すぐにやる』事ができないのだろうか?
どうすれば、すぐにやれるのか?
何故すぐに行動しないのですか?
もうコレは非常にバカげた解答で、この先の労働市場で100%淘汰される人種の人たちです。
生活の為にだけ労働しているから、このような発想に陥ります。
往々にして将来、自分の為に成る行動は、たとえ仕事内であってもたくさんあります。
何故、どうすれば時間を作れるだろうや、無駄にしている時間がないのか、コレをやめる選択や決断をしよう、こんな工夫はどうかなどと考えが及ばないのか非常に疑問です。
最後には、やって失敗や中途半端になるのが怖いです。
もう、意味がわかりません。。。
僕は、自分が指揮する飲食部門の部下たちに投資・ブログなどの副業・読書や勉強などを勧めています。
しかし、上に書いた様な答えが大半の人から聞こえてくるのです。
僕はその度に、この人たちは将来一緒に仕事ができなくなるんだろーなと内心でさみしい気持ちになります。
勿論、今はこんな時代です。
首根っこ掴んで本人の為だとはいえ、無理やりやらせる事なんて出来ないですから。
色んな理由をつけている人はいつになったら出来るようになるのでしょう?
僕はそう言って、やる事を先延ばしにする人は一生出来ないと思います。
もしくは、やろうとした時にはやるべき時期を逃しており、やる意味すらなくなっているのではないかと思います。
ただ単に『できない理由』という言い訳を探して『いますぐにやる』事から逃げているだけなのです。
出来ない理由を考えて脳死するより、出来る方法を考える習慣を身につければ、『すぐにやる』は当たり前の事なのです。
完璧主義はくだらない事を知ろう。
鬼才マーク・ザッカーバーグ率いるFacebookの社内にはこんな言葉が貼ってあるそうです。
Done is better than perfect.(完璧を目指すより、まずやってみよう!)
完璧主義を装う人いますよね?
完璧なんてないのに。
メタ認知低すぎて内心笑っちゃいますが、そんな人が本当に本当に多い。
僕は、ビジネスパートナーを選ぶ際に、
とはパートナーシップを結ばない事にしています。
何故ならば、これらの特徴こそ完璧主義者だからだ。
ビジネスにおいて本人が思う完璧は相手側からすれば完璧ではない場合が多い。
そんな理屈すら経験から判断出来ていない人は非常に青いのである。
世の中はtry&errorで回っています。
errorは早く動いて次に展開させなきゃ大きな損失になる場合が多い。
エセ完璧主義者と仕事を共有するインセンティブなんてないのである。
経済用語でVUCA(ブーカ)という言葉をご存じだろうか?
今の時代はよく「VUCA」の時代と称される。
「Uncertainty(不確実性)」
「Complexity(複雑性)」
「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉だ。
コレは世界の変化が激しく、先行きの見えない時代だという意味でこの様な時代にエセ完璧主義者でタイミングなど計っていたら一生行動なんかできないのです。
そして失敗を恐れてしまっては、新しい事にチャレンジする事も経験する事も出来ず、結果的に評価もされないから成長すら出来ないのです。
まずは誰のLINEであってもすぐに返そう。
今は仕事で外部とはメールで、内部とはLineでのコミュニケーションばかりです。
電話でしか反応出来ない人は、今の時代から遅れています。
電話は相手の時間を一方的に奪うツールとして最近は特に注意が必要です。
そうなってくると、メールやLineでの返信速度が問われる様になってきており、見たけれども落ち着いてから返信しようなどと考えてしまう人は何周もビジネスシーンでは遅れてしまっている。
優先順位などアレコレ考えずに上から全て処理していく処理能力と日頃からの訓練が大切である。
とにかく心に引っかかった時は、まずやってみよう。
行動・反応の遅い人は今の時代でも勿論ですが、将来活躍できる場所を必ず失います。
あれこれと考え込んでしまう時間すら勿体ないですし、何度も言いますが今の時代はtry&errorです。
ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスによる『エビングハウスの忘却曲線』によると、人はなにかを学んだ時、1時間後に56%、1日後に67%も忘れてしまうそうです。
学んだことをアウトプットする事で忘れない様に多少できるのですが、それよりも行動や体験に変える事はそれ以上に記憶に刻み込めます。
心にひっかかったモノやコトをそのまま流してしまっては非常に勿体ないのです。
本来、僕たちが強いパフォーマンスを発揮できる環境は探求脳が刺激された環境であるはずです。
探求脳とは、明日も朝から仕事なのに朝までゲームや本に没頭してしまったり、新たな可能性について思案してしまうアレです。
しかし、雇われ根性というか従業員マインドを刻み込む経験を長く続けると、自然に無感情になり、探求脳を抑制してしまいます。
こーなってしまうと、すぐに行動できない旧世代的な従業員としては完璧なのだろーが、これからの時代では非常に厳しいと言わざる負えません。
探求脳を活性化しましょう。
探求脳が活性化すると、より強い意欲、目的意識、熱意を感じて日々行動する本来の自分を取り戻し、イキイキとした日常を過ごせるようになるのですから。
『すぐにやる』に大切な必然と欲望。
どんな人でも必然と欲望が刺激された時には『すぐにやる』事が出来ます。
例えば、朝目を覚ませば隣の家が燃えているのに毎日のルーティンである穏やかな日常を過ごす人はいないでしょう。
退勤後に60文字以内で、その日の仕事の振り返りを会社にメールするだけで給料が50万円増える制度が出来れば、それをやらない人はいないと思います。
この様に実は『すぐにやる』が出来ない人は、実は必然と欲望のどちらかのあなたの触手が反応していない結果でしかなく、アレコレと言い訳してしまう行為は自分を守っているつもりでも、結果として信用を失う行為でしかありません。
僕は仕事で評価する側になりたかったら、様々なセミナーに参加する事をお勧めしています。
これは、自分自身が学びを得る為の時間を短縮する行動で、時間は最も大切な自分の資産であるからです。
お金で時間を買う事が出来るのなら出来るだけ買っといた方がいいと思います。
しかし、これにはもう一つの効果があります。
自主的に参加されるようなセミナーに参加すると、人生をキラキラして過ごしている人たちに出会えます。
探求脳が活性化された人たちです。
このような人たちは非常にパワフルで頭の回転も速く、イキイキした表情で日常を過ごしています。
そして、このような人たちの大きな特徴は『すぐにやる』が当たり前の人たちなのです。
このような人たちと出会うと、現時点の自分が恥ずかしくなるほどキラキラ、イキイキしているものです。
自分の顔を鏡で見てみましょう。
ゾンビのような顔をしていませんか?
『すぐにやる』はたいせつでとても素敵なスキルなのです。